スズムラ眼科医院では 『小児視力の治療』 に力を入れています。
子どもに多くみられる「調節緊張性近視(仮性近視)」では、適切な治療と訓練によって本当の「近視」に進行することを防ぐことも可能です。

お子さんの眼の健康には、日頃の生活習慣が大きく影響します。
まずは以下のチェック項目がお子さんに当てはまるかどうか、確認してみましょう。

ゲームを1回1時間以上している
寝て本を読む
夜勉強する時、部屋の照明は点けずに机の照明のみを点ける
iPadで遠隔授業を1時間以上見た後、すぐにゲームをする
テレビを近づいて観ている
夜、部屋の照明を点けずにテレビを観る


チェック項目に当てはまることがある/自覚的に視力が下がったなと感じる/学校の視力検査でB以下(0.9以下)であれば、一度眼科を受診しましょう。
早期発見・早期治療が、病気改善のポイントです。


目に映るものは、目に入ってきた光が角膜と水晶体を通り、屈折して網膜に像が映し出されることで「見えて」います。この時、目はピントを合わせるために、毛様体を使って水晶体の厚さを常に・瞬時に調節しています。



子どもは大人よりもピントの調節力が強いため、教科書を読むなど近くを見る機会の多い授業中に、近くにピントが合ったままになり、遠くが見えにくい一時的な「近視」の状態になります。
学校では授業の合間に検査をするので、近視と診断される子どもが多くなってしまうのが現状です。

調節緊張性近視、いわゆる「仮性近視」とは、ピントを合わせる筋肉の緊張や調節麻痺による一時的な近視のことを言います。子どもの近視は仮性近視であることが多く、初期であれば眼科医の指示通りに治療・訓練することにより本物の近視になるのを防ぐことができます。

当院ではお薬を使った治療はもちろん、子どもが将来的に視力を維持できるようにするための訓練を併用した治療を行っています。
定期的に視力検査を行いながら治療と訓練の効果を確認し、眼鏡に頼らなくて良い視力形成を目指します。
また治療・訓練とも、全て保険診療が適用となります。
(長久手市内にお住いの中学生以下の方は無料です。)



処方した点眼薬を指示通り毎日使用し、日常の注意事項を守りながら「目に良い生活習慣」を整えます。
  【左】 ミドリンM点眼液
寝る前に1〜2回点眼
ピントを合わせる筋肉をやわらげます。
  【右】 シアノコバラミン点眼液 (旧:ソフティア点眼液)
1日 4〜6回点眼
目の疲れをとるお薬です。

週に1度来院して頂き、視力訓練(ワック)を行います。
  痛みは全くなく、専用の医療機器の中に映し出される立体風景を5分間見るだけの視力訓練です。
立体風景が自動的に遠ざかったり近づいたりすることで、水晶体の厚さを変化させて運動させます。これにより遠くの景色を長時間見つめるのと同じ効果が得られます。
また立体風景を点滅させることで瞳孔の開閉運動を促し、緊張した目をリフレッシュさせることにも役立ちます。
 
※視力訓練(ワック)のみの来院は予約不要です。
 受付時間内にお越しください。
 

2週間に1度、視力検査と診察を行います。
  視力検査で治療効果を確認すると共に、医師による診察で治療の各段階において気を付けるべき生活習慣のアドバイス等を行います。
ここまでをセットとしてまずは3か月、治療に取り組みます。
 
※視力検査と診察は事前予約をお勧めします。




  ゲームは1回15分、1日2回まで。
  勉強や読書は姿勢に気をつけ、本から25〜30cmくらい目を離しましょう。
  勉強する時は、部屋と机の照明を両方つけましょう。
  テレビは見える限りできるだけ離れて観ましょう。
  暗いところでの読み書きはやめましょう。
  睡眠時間は少なくとも7〜8時間はとりましょう。

仮性近視の治療には、点眼・姿勢・ゲームの制限など、子どもにとっては「しなければならない事」が増え窮屈な毎日です。大人ですら禁煙・ダイエットなど、自らを律することは難しいことであり、精神的に自立していない子どもに自覚させるのはとても大変なことです。
保護者の方々にもストレスは増えることとお察しいたしますが、疑問やお悩みなど、どうぞ遠慮なくご相談ください。当院は子どもの視力回復を全力で支援して参ります。


時々ぼやけてみえることがあるようです。
昨年の健康診査で視力低下はなかったでしょうか?
もし異常がなくて今年初めて視力低下を指摘されたならば、早期の眼科受診をお勧めします。
また既に眼鏡を使用しており、眼鏡使用中も視力が低下している場合も、早期の眼科受診をお勧めします。時間が経てば状況が進行し、眼鏡を作製する、あるいは眼鏡の更新をすることにな ります。早期に治療を開始すれば、視力改善の可能性があります。
次に、現在の生活習慣は如何でしょうか?
@ベットや床で寝て本を読んでいる。 A勉強している時の姿勢が悪い。 Bスマホの画像(ゲームやYoutube)を長時間見る。 C暗い所で書いたり読んだりしている。
と言ったことはないでしょうか?
視力低下を防ぐためには、
@生活習慣の現状分析 A視力低下を起こす原因の削除 B視力低下を改善しようとする意欲(モチベーション)が大切です。
眼科受診をされて現状を把握し、視力低下があればその対策を眼科医と相談する ことをお勧めします。